2014年03月06日

SAPIX 2014年の中学入試分析会 その2

サピックスの中学入試分析会 その2です。分析会の後半部分の内、算数と国語についてです。

その1(主に総論)はこちら


■11:10〜11:30 算数

13年前あたりは、難問の出題数が多かった。それからだんだん平易に。
ただし、3年ほど前からまた少し難しくなりここ3年は同程度。

求められる力や出題意図:

解答率がものすごく低いような難問奇問は少ない。
正答率40〜50%の問題が多く出ている。このあたりは勉強の差が如実に出る。
数の性質に関する問題に良問が多かった。特に素因数についての理解をしっかりしておくこと。
素因数は算数の本質。サピックスでは6年生でかなりやりこむ。


立体図形、特に正八面体はここ数年増えている(開成、筑付、慶應普通部、聖光、渋幕、など)。展開図や正八面体の問題に習熟しておくこと。


注意力が大事。中学側が近年注意力の低下を憂えているのか、注意力がないと解けない問題が増えている。

速度の問題などで「最初の3分を忘れてた」
植木の問題などで「最後に1足すのを忘れてた」
図形や数列などで「最後に2で割るのを忘れてた」など、こういうミスが無いように気をつけよう。


そして、サピックスで指導中、生徒に「どうしてここまで算数をするの?」と聞くと、
「受験で必要だから」「スーパーでお釣り間違えないように」などの返事が返ってくるが、
将来たとえば研究職につく場合、研究職としての基本的な要素の一つに細かく丹念に調べることがある。この練習を今やっていると思ってもらいたい。


■11:30〜11:53 国語

一部の学校を除いて落ち着いた文章量、問題内容。
小手先のテクニックではなく、きちんと理解して正解を導く問題が増えている。

「多様化」というキーワードが多かった。
ひとつのキーワードでも掘り下げた内容が多かった。
定型的な綺麗事ではすまない問題が多かった。
子供が塾で触れる文章とは結論と違うような文章展開で、一般常識を念頭に読み進めると結論を誤解してしまうような文章も散見された。

途中から論調が一般的では無くなるような例:
「近年経済至高主義で心のゆとりが無くなってきている → 心のゆとりは本当に必要なのか?」
「震災後、絆という言葉でみんながひとつになってきている。絆は大切。 → 絆という言葉は実際どうなのか?良いことばかりではないかも?」
「近年理科嫌いが叫ばれているので、なんとか理科嫌いを無くそうと色々なプランが立てられている → 好きとか嫌いとか言っている場合じゃなく現代社会で生きていくためには習熟する必要があるだろうという結論。」


中学側は語彙力の低下を懸念しているのか、語句の問題も多く出題された。
「ずっしり」と「どっしり」の違いが説明できるだろうか、
「風立ちぬ」や、「恐縮」はどう意味か説明できるだろうか。
「てもちぶさた」を「てもちぶたさ」と誤解しているような子もいる。

ものの数え方についても出題されるので、家庭でもしっかりフォローすること。「そこのハガキ一枚とって〜!」「ハガキは一葉よ」など。


今後の中学受験で大切なこと:
・型にとらわれない価値観を持つこと。もちろん、まずは型をしっかり学んだ後に、著者によりそうしなやかさを持てるようにしておくこと。
・サピックスの授業を大切に。サピックスでは色々な文章を厳選しているので、それらの言葉の奥深さをしっかり感じてほしい。


理科と社会、サピックスに対して感じたことについてはその3で。

posted by remisu at 06:59 | Comment(0) | 2014年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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