2014年03月06日

SAPIX 2014年の中学入試分析会 その3

サピックスの中学入試分析会 その3、分析会の後半部分の内、理科と社会についてです。

その1(主に総論)はこちら
その2(算数と国語)はこちら



■11:53〜12:13 理科

学習の成果がでやすい問題が多かった。
しっかり勉強した子供にとっては、「何処かで見た問題」が多かった。
難問奇問も減ったが、基本も減った。基本的な事は知っていることが前提の問題も多かった。
記述、作図が多かった。

物理:力学の複合問題、LED、発電機の問題など

化学:実験器具、メスシリンダーなど
   サレジオ学園で出題された、洗剤をコーヒーのアルミ缶に詰めて職場から持ち帰った際、途中で缶が破裂したニュースからの問題は面白かった。
   水酸化ナトリウムとアルミニウムで水素が発生する、受験生にとっては常識レベルの問題ではあった。

生物:肝臓、膵臓あたりの出題が目立った。前面から見た臓器の配置を覚えていることは前提としたうえで、CTスキャンでどう見えるかという問題などは、基礎力が威力を発揮する。
   昆虫の作図などの問題も出された。低学年で勉強したことを受検時までしっかり保持しておくこと。

地学:天体がほとんど。彗星など。

家庭:理科で家庭分野の問題も出題される。
   「水にしずむ野菜はどれ?」
   「コメのとぎ汁は何色?」
   「ペットボトルをリサイクルする場合はどのような手順を経るか?」
   「フィレ肉とサーロイン肉の違いは?」 など。


2015年1月〜2月の入試で出そうなトピックス
・4月、10月の皆既月食 特に10月は夜8時ごろに皆既月食となる為、観察しやすい。
・ゴジラ 
・猫 


受験対策としては、
・サピの授業に積極的に参加すること
・苦手分野をつくらない
・虫と友達になろう
・家の手伝いをしよう


■12:13〜12:40 社会

地理:

説明技術を確認される問題が多かった。学んだことを人に説明できるようになっていること。
 ・「うおつき林を説明しなさい」

地図感覚を問われる問題も多かった。
 ・長崎県と接する県は?
 ・四国の県境は?
 ・白地図の中に富士山は記入できる?

地図感覚を養うには、沢山地図帳を見る、自分で地図を描く、海岸線を描く。
例えば冷蔵庫に大きな白地図を貼り、冷蔵庫から飲み物を取りだす度に川や山を書き込んでいく。

屋久島と種子島、どちらも南にある島だが、雨温図の違いはしっかり分かっているだろうか。


総計資料の読み取りの出題が多かった。

歴史:
豊臣秀吉の読み方はなんでしょうか。 答え「とよとみのひでよし」


公民:
憲法改正に関して、99条についての出題が多かった。


その他:
身近な事に関する出題も多かった。
 ・寿司ネタのタコ、ウニ、マグロは何処から輸入しているか?
 ・和食の配膳 位置を把握しているか
 ・残暑お見舞いに関連して24節季を問う問題
 ・人気ドラマを題材にして出題されることも。今年は半沢直樹から「粉飾決算の目的は?」「自己破産は何処に訴える?」など。


今年度の傾向として、
ヘイトスピーチや児童労働などの一般的には触れられないような話題からの出題もあった。




サピックスの入試分析会に参加してみて、先生からの「合格だけが目的ではない」という言葉に驚きました。
サピックスに限らず、多くの合格の裏には多くの不合格もあるわけです。
模試偏差値と合格者の相関表には、合格者だけではなく不合格が沢山載っているんだという目で見ることもできます。


算数で「注意不足に注意」とのお話の際に、
「サピックス生の6年生は、問題を6割程度しか読んでいない。ぱっと問題を見てパターンで解いている」というお話がありました。
また、国語でも、
「物語を自分が知っている価値観(以前読んだことのある文章)にあてはめて読んでいくと、結論が全く違うことに気づかずに誤答してしまう」というお話がありました。

この辺りは、サピックス生が膨大な勉強量だからこそ、処理能力や反射能力を使った解法になり、上手くいかない場合があるという事なのかなと感じました。


今年の入試問題の傾向を教えてもらい、4年生5年生で習った基本的な事や一見地味な事も結構素直にそのまま出題されているということを知りました。
新5年生の子供がいま学んでいることも大切にしないといけないなと実感しました。

四谷の入試報告会もそうですが、参加して良かったです。



※多少順序を変えて記載している部分があります。特に社会は話が前後していたので少し入れ替えました。
※入試報告会の内容については、素人が出席して自分が感じた事を書いているので、聞き落としたことも多々あるかと思いますし、もしかしたら勘違いして聞いているところもあるかと思います。ご了承ください。

posted by remisu at 12:00 | Comment(2) | 2014年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。コダマと申します。
大変貴重な記事を有難うございました。
愚息がまさしくサピックス生として、本年度の受験に挑みました。
当家では、倒れない学力・止まらない学習をテーマに据え、三年間走り続けてきました。
サピックスの説明通り、合否を最終目標におかない受験ができ、受験が終了した今も数学や英語、好きな歴史小説に没頭する日々です。
もちろん小学生としての友人との外遊びもしています。
中学受験が苦行ではなく、人生を切り拓く挑戦の機会になりますよう願います。
Posted by kodama@500km at 2014年03月07日 17:38
> コダマさま、
コメントありがとうございます。
サピックスの分析会では怒涛の合格力をアピールされるのかなと思っていたのですが、合格されたお子さんやご家庭の人間味あふれる手記を配布していたり、合格だけを目標としないようにというお話で驚きました。

走り続ける受験勉強、のんびりな受験勉強、各ご家庭の価値観や子供の資質にも寄ると思いますが、正解がないからこそ悩みも多く初めての事に戸惑うことも多いです。

我が家はこれからどうなるか分かりませんが、数年後数十年後に振り返って良い歩みだったと思えるような中学入試としたいです。
Posted by remisu at 2014年03月10日 17:32
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