塾側としては、デジタル処理できるので採点しやすいという利点があります。
同じ設問に対する解答だけを切り出して何十人分も並べて採点する方式が取れるので、解答用紙一枚一枚を採点するより効率が良いです。
※ たとえば、大問1(1)の解答がアで、(2)の解答がウで、(3)の解答が5mlで・・、と順に追いながら採点をするより、(1)の解答だけを並べて、ア○、ア○ ア○ イ× ア○・・とした方が簡単です。
また、記号問題と記述問題を別の人が採点することが大きな利点となります。
記述を採点する人が記述のみに注力できるので、一人で大量に処理が出来き採点のブレも少なくなります。
受験者側も、解答用紙がすぐ持ち帰れるという利点があります。
受験結果が短時間で出るのも嬉しいですね。
ただ、受験者側で注意しておいた方がよいことが何点かあります。
■スキャンの特性上消した跡が残りやすく、正しい答えを書いているのに字が重なって見えたとして減点されたり不正解とされる場合が見受けられます。
我が子も「しっかり消したつもり」なのに×になり、何度か涙をのみました。
あと何点あったら○○だったのに・・は考えてもしょうがないのに思ってしまいますね。
消した跡のことで×になるのは本人も不本意だと思います。
よっぽど納得がいかなければ塾に問い合わせてみるのも良いかもしれません。
場合によっては、消したつもりが濃く出たから×ではなく、「とめはねはらい」などで誤字判定となった可能性もあります。
■解答用の枠を大幅にはみ出すと採点しづらくなります。
たぶん基本的には解答用の枠より少し大きく切り出し採点していて、大幅にはみ出した解答に対しては視野を大きく切り替えて採点することも可能なシステムにしているとは思うのですが、枠内に収まるように書いた方が良いでしょう。
これらはデジタル採点ならではとも思えますが、受験本番ではどうでしょうか。
どのくらいしっかり消していれば大丈夫か?は一般保護者には分かりません。
丁寧に消さないと厳しく×になる学校もあるかもしれません。
合否に納得いかなくても、「あの問題ちゃんと消したはずですが、○になってますか?」と学校に聞くことは難しいでしょう。
また、解答の枠内に解答することも採点基準としている学校もあるかもしれません。
ということで、スキャンの厳しい洗礼をしっかり乗り越えられるようにキチンを消して、丁寧に解答用紙に書き込もう!
と子供と話したりしています。
(※最初につけたタイトルと内容が合わなかったのでタイトル変更しました)