2014年09月23日

「みんなの難関校保護者会」に出席して その1

日能研5年生の保護者向けのイベント、「みんなの難関校保護者会」に出席してきました。男子の部です。


今回参加してきた会は、3部に分かれていました。
■進学レーダー(みくに出版、日能研系)の編集に関わっている方のお話
  ・難関校と進学校の違いとは
  ・各難関校の特徴
■日能研教務部社会科の先生のお話
  ・難関校とそのほかの中学校の入試問題傾向のちがい
■OB、OGのトークセッション

各部ごとにメモレベルですが書いておきます。

■日能研の考える難関校と進学校の違いとは

6年間で大学に入る力をつけるのが進学校 
(例えば、本郷、海城、城北)
大学に入った後に活用できる学力をつけるのが難関校 
(例えば、開成、麻布、武蔵、駒東、桐朋、慶應普通部、栄光、聖光、筑駒)

6年間の在学中、講習や補習が多いのが進学校
決まった講習や補習はなくて、解らなければ聞きに来い、というスタンスが難関校
 →職員室を見ると進学校と難関校の違いが分かる。難関校の職員室はオープンで、放課後の職員室には生徒が大勢つめかける

進学校は予備校的。高校3年生次は受験勉強に時間を取る。
難関校は高校3年生でも実験や実習が多くある。これらは入試を突破する力には直結しないが、入学後に力を発揮できる

難関校は対人スキルをつけるためにクラブ活動や行事が多い。個々の能力が優れている上で、集団を学ぶことも重視している

難関校は1クラス当たりの人数が多い。自立した力があるから人数が多くても授業が成り立つ。

偏差値が高いと難関校というわけではなくて、
例えば桐朋は偏差値が高いとは言えないが、自立を促すカリキュラムを見ると難関校と言える。

・各学校の特徴
開成
入学するとすぐに開催される運動会で、本気で死に物狂いで頑張ることとそれで得られる楽しさを知る。
「主要教科」という言い方をしない。技術系の科目も大事にする。
理科では、4分野を均等に。入試であまり重要視されない地学も大事にしている

麻布
自由。日能研に親和性が高いかも。
自由ではあるが、やった行動には責任を持つように指導される。文化祭などで自由の重たさも実感する。
自由であるが上に論じる力も大切で、だからこそ入試が記述中心となっている。

武蔵
大学の予備教育的な機関として発展してきた。
中高図書館は蔵書が充実している。
中2で全員が変体かなを学んだりする。
太陽の観察などクラブ活動が本格的で、そのまま職業とする人もいます。とのこと。

筑駒
学校の授業はゼミ型

駒東
麻布の自由を「アマゾンの密林にパラシュートで降下」するような状態と例えると、
駒東の自由は「牧場(まきば)で放牧」。
ある程度広い整地された場所での自由という感じか。
フレンドリーでコミュニケーション力重視の校風

桐朋
一般的には偏差値が高い子の方が自立力が確立していることが多いが、
N55でも自立しているという子供には桐朋がお勧め。

早稲田
ピアノ必修
勉強に対してはかなり厳しい。


ここまでが進学レーダーの人のお話。後半は時間の都合かかなり端折っているような印象でした。

正直、進学校と難関校にそんなに大きな違いがあるのかよく理解できませんでした。

進学実績を上げたい、上げる途中である、進学を前面に押し出している、面倒見主義を掲げている、、そう言う学校が「進学校」で、実績があるかは関係なく、自立した子供が集まって自由闊達な議論を交わせる場も多い学校が「難関校」という説明の様にも感じましたが、そうすっぱりと分けることが出来るでしょうか。例えば何処から伝統校なの?という議論と同じように難しい気がします。

頂いた「難関校研究講座 難関校ガイドブック」には、駒東、桐朋は入っていて海城は掲載されていないのですが、海城は十分難関校だと思っていました。駒東と海城はどちらも例えば麻布に比べると「管理された自由」という部分があるかもしれないですが、高校卒業後に大切となる力を付けることにも力を入れていると思うし。

長くなってしまったので、続きは別に書きたいと思っています。 
個人的には、OB、OGの話が一番意義深く面白かったので、そこまでちゃんと書ききれるといいです。。

その2はこちら
(演者の話をメモしたものを元に書いていますが、理解不足な所もあるかと思います。お話された方の意図を誤解して書いている部分もあるかもしれません。また、各学校の特徴について書いてある部分は私の個人的な意見ではありません。)



posted by remisu at 16:52 | Comment(4) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
細かい情報、ありがとうございます。
とても参考になりました。
難関校と進学校にこんな違いがあるなんて知りませんでした。
自分の息子はどちらが向いているのか、偏差値ではない視点から考えられました。

続きの部分も気になります。
ぜひお願いします。
ありがとうございました。
Posted by yukky at 2014年09月23日 17:55
とても興味深く読みました。ぜひ、続きもお願いします。
そういえば、感覚として、息子は進学校を目指していました。学問を追求する、という難関校スタイルは高度な気がして、息子にはむかないように肌で感じていたのですね。
Posted by 受験生ハハ at 2014年09月24日 13:44
yukkyさま、

コメントありがとうございました。
子供の適性に合う学校を探すのは中々大変ですね。私も、色々な物差しで検討していきたいなと思いました。


Posted by remisu at 2014年09月25日 20:46
受験生ハハ様、

コメントありがとうございます。

自立し、学問を追及していくというコンセプトはとても素晴らしいと思うのですが、それを、自分の子供が12歳から始める、あるいはその学校に入るために今からそういう学校の出題する入試問題に取り組んでいくというのは、子供によって向き不向きがありそうですね。
早く自立すればエライというものではないと思いますし。

進学校、難関校共にきっちり分離できるものではないでしょうし、自分の子供に丁度良いところが見つかるといいなと思います。
Posted by remisu at 2014年09月25日 20:52
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