2014年10月23日

■PRE合格判定テスト 受験会場と志望校選定など

日能研5年生、12月23日は今までの公開模試とは違い
「PRE合格判定テスト」と銘打たれたテストを受けます。通称「PRE合判」です。

塾外生も受験することができるテストです。

日能研の教室でも受験出来ますが、外部会場で受験することができるテストです。
会場は、
・明治大学 駿河台キャンパス
・明治大学 生田キャンパス
・名古屋経済大学 高蔵中学校 
から選択することができます。

PRE合判は前期日特のクラス選定の対象にもなるかと思いますし、普段の教室で受けるという選択もアリだと思います。6年生になってからも何回か外部会場での模試受験の機会があります。

外部会場で受ける場合、子供のテストが終わるのを待つ保護者も、入試の時はどんな気持ちなんだろうとシュミレーションできるかもしれないですね。

外部会場で受ける場合、試験時間中に保護者会があります。
首都圏の場合、
<入試情報>2016年入試を占う 
<教務情報>入試に求められる力とプレ合判で試される力 こちらの2つのパートに分かれているようです。


さて、志望校選定ですが、例年通りだと8校登録ができます。
それぞれの中学校を志望した人数と、その中での順位も分かったりします。どのくらいの偏差値なら合格ゾーンなのかなどの資料も貰えるようです。

ただ、例年通りだと一点留意しておかなければならないのが、現時点で分かる受験日程で同じ日の中学校は登録できないということです。
たとえば、開成中学と麻布中学はどちらも2月1日校なので重複して登録はできないようです。
登録まではまだ日がありますが、色々思い悩むことになりそうです。
これから子供の成績がどのように推移するか分からないので、チャレンジパターンと安全パターンなど登録出来たらいいのにな。。とも思いますが、重複登録が出来ないほうが正確な値が出る気もします。


志望校は色々登録できますが、テスト自体は1つで、志望校ごとの各設問の重みづけなどは無いようです。
R4と比較し易いように、最近の5年生の公開模試より高い偏差値が出やすいテストになるかもしれないですね。

(現時点での日能研HPやパンフレットを元に記事にしましたが、変更もあるかもしれません。ご了承ください)

posted by remisu at 00:15 | Comment(0) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月27日

「みんなの難関校保護者会」に出席して その3

日能研5年生の保護者向けのイベント、「みんなの難関校保護者会」に出席してきました。男子の部です。

前回の記事の続きです。
その1はこちら
その2はこちら


■OB、OGのトークセッション

4人の方がいらっしゃっていました。男性お二人、女性お二人です。
現在は大学生の方と修士課程とのことで、それぞれのお名前と共に大学の説明もありましたが、ここでの記載は控えます。

◆麻布御出身
◇筑駒御出身
●桜蔭御出身
○女子学院御出身 
以下記号で記します。

みなさんとても理知的で、丁寧にお話して下さいましたが、なにせ私は今メモを基に書いているので箇条書きとなります。ニュアンスも上手に伝えられるか分からないです。ご了承ください。


【志望校を決めた時期】

 全員が5年の秋〜冬


【志望校を決めたキッカケや理由】

◆:先生に勧められた。「自由」にとても惹かれた。

◇:元々は開成を志望していた。筑駒は母の希望だった。5年秋に文化祭に行ってみたら、在校生達がとても生き生きとしていてカッコ良かった。

●:桜蔭生と面談する機会があり、興味を持った。女子で一番の難関校という部分に惹かれて志望するようになった。5年時に桜蔭とJGの文化祭両方に行ってみて、自分は桜蔭が良いなと思った。

○:親からの話で以前からJGを意識していた。5年の文化祭で素敵な学校だと思った。桜蔭も文化祭に行き、検討したけれど、JGの方が自分に合っている気がした。自分の中に桜蔭のようなイチバンの学校はちょっとイヤというかアンチ的な気持ちもあったかも。


【志望校を決めた後、受験までに志望校をあきらめかけた事はありますか?】

 全員が全くない とのこと。


【受験勉強はどうやってがんばりましたか?】

◆:日能研生としての団体戦で士気が上がり、がんばれた。周りの子がみんな頑張ってて、自分も頑張ろう!と思った。

◇:勉強そのものが好きだった。

●:公開模試やカリテで上位を目指しがんばった。とにかく日能研内で一番上を目指した。

○:頑張ったかどうか。。。。勉強をやりなさい!という母と良くケンカした。計算と漢字とかも当然やっていなくて、それを母に指摘されて取っ組み合いのケンカをした。最後の最後まで親には反発していた。


【中学・高校は実際入ってみてどうでしたか?】

◆:最後までとにかく自由だった。部活は5つくらいかけ持ちしていた。

●:すごい級友がいた。音楽をやっていて、ヨーロッパのコンクールに出場するので期末考査が受けられません、など。

○:学問とはなにかと考えさせられた。修士以上の先生も多く、尊敬できる先生が多かった。


【最後にひとこと】

◆:中学受験は、自分が目標を決めて頑張る初めての経験。これは絶対に今後につながる貴重な体験となる。麻布は、生徒の夢を応援してくれる学校だった。大学進学だけを目標としていない学校。自分が生きていく上で何を目標とするか、何を夢とするかを考える場であり、先生はそれを親身に応援してくれた。

◇:中高一貫校は、高校受験が無いというだけでなく、一生付き合える友達に出会える利点がある。筑駒は勉強ができるだけではない子が多い。強烈な個性を持つ仲間と触れあうことで、自分のアイデンティティーも確立できたと思う。

●:桜蔭での6年間が自分を形作る大きな要素となっていると、大学生の今でも実感する。中学受験は大変だったけど、小学生の高学年という短い期間で一生が決まるということもあるのだから頑張ってほしい。

○:自分が生きてきた期間を振り返って、JGでの6年間は非常に大きかった。中学受験期は、6年間または今後をどういう風に生きていきたいのかと初めて考える時期でもある。自分は受験中ずっと母と対立して嫌な思いもしたけれど、JGに入って本当に良かった。親に感謝している。



OB,OGのお話は以上でした。

JGのかたが受験期にお母様とケンカばかりしていたという話を伺ったことや、
自由を掲げる麻布で、先生が子供の想いに寄り添ってくれたということなどを聞けて良かったです。

難関校=自由、進学校=面倒見が良い という感じでよく話題になりますが、難関校=自由=放任 というわけではないのですね。


皆さんの受験中まったく諦めようと思わなかったという強い思いも素晴らしいなと思いました。
もしかしたら諦めようと思うことが無いくらいずっと良い成績だったのかもしれないですが、それでも勉強時間は長いだろうしNバッグは重いだろうし。大変な思いもあったでしょう。


以前7月に日能研生向けのNフレンズというイベントに参加して、中学1年生の子供たちの話を伺いました。
受験前後の新鮮な話と今中学校で奮闘している様子を教えてもらってとても良かったのですが、
それとちょうど対になるように、中高一貫校を卒業して新たなステージに立っている方々のお話を聞くことができた事は、本当に良い機会となりました。


その1から3までつらつら書いてきて、

難関校と進学校は境界線はあいまいかもしれないけれどやっぱり傾向としてはあるんだろうなということ。
各学校の特徴も教えてもらったが、興味があったら学校の文化祭や説明会に行って、自分でしっかり確かめた方がいい。
5年の秋の文化祭に子供と行くのは結構大切かも。子供自身が決めた!というのは結構威力がある。
そして、
日能研は理想論的な事を大切にしていて、保護者会に行っても今まではふんわりな内容も多く。。もっと実際的な話をしてほしいと思うことも正直あったのだけれど、今回の企画は参加して本当に良かった。

ということなどを感じました。


この日能研5年生の保護者向けの会は、違う日程と会場でこれからもあるのですが、これから参加する予定の方は、どうぞ是非足をお運び下さい。
その2の際に割愛しましたが、各入試問題での子供たちの(再現)解答例なども満載でした。
演者の方によって内容がかわるかも知れないです。OB,OGのトークセッションがある会では、他の方のお話が聞けるかもしれないですね。

posted by remisu at 00:15 | Comment(0) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月24日

「みんなの難関校保護者会」に出席して その2

日能研5年生の保護者向けのイベント、「みんなの難関校保護者会」に出席してきました。男子の部です。

前回の記事の続きです。その1はこちら

■日能研教務部社会科の先生のお話

❖難関校とそのほかの中学校の入試問題傾向のちがいについて

【進学校、あるいはその他の中学校の入試問題】
中学入試に向けて努力してきたかがしっかり評価されるような設問。
問題の難易度の配列は比較的順番通り(大問1が比較的取り組みやすい→最後の方の大問は難しい)。
採点が誰にでもできる問題が多い。

【難関校の入試問題】
上記を前提とした上で、さらに「運用する力」を評価できるような設問。
表面上の知識だけでなく、その後それを元に伸びることができるかをはかるような問題が特徴的。
式や記述などの過程をみる問題も多い。採点は各教科の先生でないと難しい問題も。
「すべて答えなさい」など、答えが一つとは限らない問題も多い。
問題の難易度配列がバラバラなことも多い。
各学校のポリシーやこだわりが入試問題に落としこまれていると感じる。


❖難関校で試される「運用力」とは
4つのキーワードで説明がありました。

調査力:手を動かして調べる力
整理力:条件をしっかり読みとる力
推論力:規則や性質を理解し、一般化したり具体化する力
表現力:相手に自分の答えを伝える力

この4つの力を培っていこう!
5年後期で始まった思考力育成テストなどは最適なので、意欲的に取り組んでほしい。
また、テスト後にぜひ家庭でふりかえりをして、更に家庭で設問内容について親と話す時間を設けてほしい、とのこと。


❖実際の入試問題を例にしての解説

2010年開成中の国語の問題から

ありがたい+ございます →ありがとうございます 

めでたい、せこい、さむい、やばい、おおきい をそれぞれ例のように変化させた後、普段使われない言葉を選び、また、どうして普段使われないか理由を考える問題です。

出題者側は、子供が言葉についてどのように考えるのか、運用力を試していると思う。 とのこと。

この問題の他、
武蔵の社会で「御身渡り」を見ることができる湖を選べ という問題 (リード文に答えが書いてある)
麻布の社会で新宿西側にかつてあった浄水場は、昭和12年の地図には「公園」として記載されていました。どうしてでしょうか、記述しなさい というような問題について(想像力や推理力が必要)
聖光の算数で流しそうめんを題材にした問題 (解くのにはかなりの努力と根性が必要)
などの解説がありました。
 
ここまでが、日能研社会科の先生のお話。

5年生後期が始まってこれからの時期、基礎力をしっかりすると同時に4つのキーワードも意識することも大切なんだなと改めて思いました。
また、思考力育成テストの記事に書いたのですが、テストの振り返り後に家庭で話題にしたり話を広げるのが大切だと思ってて、それを先生もおっしゃっていたのがちょっと嬉しかったです。

開成の2010年の国語の出題については、日能研の「 シカクいアタマをマルくする。」に取り上げられていました。開成の先生による解説も掲載されています。
日能研のホームページトップ →  シカクいアタマをマルくする。 → 2010年5月掲載 から問題と解答と解説が見られるので、興味をお持ちの方は是非。

その3はこちら


posted by remisu at 16:12 | Comment(0) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

「みんなの難関校保護者会」に出席して その1

日能研5年生の保護者向けのイベント、「みんなの難関校保護者会」に出席してきました。男子の部です。


今回参加してきた会は、3部に分かれていました。
■進学レーダー(みくに出版、日能研系)の編集に関わっている方のお話
  ・難関校と進学校の違いとは
  ・各難関校の特徴
■日能研教務部社会科の先生のお話
  ・難関校とそのほかの中学校の入試問題傾向のちがい
■OB、OGのトークセッション

各部ごとにメモレベルですが書いておきます。

■日能研の考える難関校と進学校の違いとは

6年間で大学に入る力をつけるのが進学校 
(例えば、本郷、海城、城北)
大学に入った後に活用できる学力をつけるのが難関校 
(例えば、開成、麻布、武蔵、駒東、桐朋、慶應普通部、栄光、聖光、筑駒)

6年間の在学中、講習や補習が多いのが進学校
決まった講習や補習はなくて、解らなければ聞きに来い、というスタンスが難関校
 →職員室を見ると進学校と難関校の違いが分かる。難関校の職員室はオープンで、放課後の職員室には生徒が大勢つめかける

進学校は予備校的。高校3年生次は受験勉強に時間を取る。
難関校は高校3年生でも実験や実習が多くある。これらは入試を突破する力には直結しないが、入学後に力を発揮できる

難関校は対人スキルをつけるためにクラブ活動や行事が多い。個々の能力が優れている上で、集団を学ぶことも重視している

難関校は1クラス当たりの人数が多い。自立した力があるから人数が多くても授業が成り立つ。

偏差値が高いと難関校というわけではなくて、
例えば桐朋は偏差値が高いとは言えないが、自立を促すカリキュラムを見ると難関校と言える。

・各学校の特徴
開成
入学するとすぐに開催される運動会で、本気で死に物狂いで頑張ることとそれで得られる楽しさを知る。
「主要教科」という言い方をしない。技術系の科目も大事にする。
理科では、4分野を均等に。入試であまり重要視されない地学も大事にしている

麻布
自由。日能研に親和性が高いかも。
自由ではあるが、やった行動には責任を持つように指導される。文化祭などで自由の重たさも実感する。
自由であるが上に論じる力も大切で、だからこそ入試が記述中心となっている。

武蔵
大学の予備教育的な機関として発展してきた。
中高図書館は蔵書が充実している。
中2で全員が変体かなを学んだりする。
太陽の観察などクラブ活動が本格的で、そのまま職業とする人もいます。とのこと。

筑駒
学校の授業はゼミ型

駒東
麻布の自由を「アマゾンの密林にパラシュートで降下」するような状態と例えると、
駒東の自由は「牧場(まきば)で放牧」。
ある程度広い整地された場所での自由という感じか。
フレンドリーでコミュニケーション力重視の校風

桐朋
一般的には偏差値が高い子の方が自立力が確立していることが多いが、
N55でも自立しているという子供には桐朋がお勧め。

早稲田
ピアノ必修
勉強に対してはかなり厳しい。


ここまでが進学レーダーの人のお話。後半は時間の都合かかなり端折っているような印象でした。

正直、進学校と難関校にそんなに大きな違いがあるのかよく理解できませんでした。

進学実績を上げたい、上げる途中である、進学を前面に押し出している、面倒見主義を掲げている、、そう言う学校が「進学校」で、実績があるかは関係なく、自立した子供が集まって自由闊達な議論を交わせる場も多い学校が「難関校」という説明の様にも感じましたが、そうすっぱりと分けることが出来るでしょうか。例えば何処から伝統校なの?という議論と同じように難しい気がします。

頂いた「難関校研究講座 難関校ガイドブック」には、駒東、桐朋は入っていて海城は掲載されていないのですが、海城は十分難関校だと思っていました。駒東と海城はどちらも例えば麻布に比べると「管理された自由」という部分があるかもしれないですが、高校卒業後に大切となる力を付けることにも力を入れていると思うし。

長くなってしまったので、続きは別に書きたいと思っています。 
個人的には、OB、OGの話が一番意義深く面白かったので、そこまでちゃんと書ききれるといいです。。

その2はこちら
(演者の話をメモしたものを元に書いていますが、理解不足な所もあるかと思います。お話された方の意図を誤解して書いている部分もあるかもしれません。また、各学校の特徴について書いてある部分は私の個人的な意見ではありません。)



posted by remisu at 16:52 | Comment(4) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

記述力模試 採点結果講評

マイニチノウケンで、今回の記述力模試の採点結果講評を見ることができます。
今回の記述力模試の各教科での誤答例や着目すべき点はどこだったか?などが書いてあります。
テストの振り返りをするのは子供自身だとは思いますが、親が何処を振り返るべきか?や、出題者の意図はどこにあったのか?などを把握しておきたい場合、一読をお勧めします。

今回の5年生の記述力模試ですが、首都圏+αの応用クラスと基礎クラスの希望者が対象とのことで、
受験者数は2500人ほどでした。
上位層の偏差値は、直前の全国模試と比較して高めにでたようです。
4科目だと理科の成否が分けたのか男子の比率が高かったようです。


悲喜こもごもあるかと思いますが、今このテストで点が低かったからどうという話ではないかな。。とも思います。
また、記述の得意/不得意とは別にテストとの相性というものの存在を感じました。


posted by remisu at 21:21 | Comment(0) | 日能研の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。