日能研5年生の保護者向けのイベント、「みんなの難関校保護者会」に出席してきました。男子の部です。
前回の記事の続きです。
その1は
こちらその2は
こちら■OB、OGのトークセッション
4人の方がいらっしゃっていました。男性お二人、女性お二人です。
現在は大学生の方と修士課程とのことで、それぞれのお名前と共に大学の説明もありましたが、ここでの記載は控えます。
◆麻布御出身
◇筑駒御出身
●桜蔭御出身
○女子学院御出身
以下記号で記します。
みなさんとても理知的で、丁寧にお話して下さいましたが、なにせ私は今メモを基に書いているので箇条書きとなります。ニュアンスも上手に伝えられるか分からないです。ご了承ください。
【志望校を決めた時期】
全員が5年の秋〜冬
【志望校を決めたキッカケや理由】
◆:先生に勧められた。「自由」にとても惹かれた。
◇:元々は開成を志望していた。筑駒は母の希望だった。5年秋に文化祭に行ってみたら、在校生達がとても生き生きとしていてカッコ良かった。
●:桜蔭生と面談する機会があり、興味を持った。女子で一番の難関校という部分に惹かれて志望するようになった。5年時に桜蔭とJGの文化祭両方に行ってみて、自分は桜蔭が良いなと思った。
○:親からの話で以前からJGを意識していた。5年の文化祭で素敵な学校だと思った。桜蔭も文化祭に行き、検討したけれど、JGの方が自分に合っている気がした。自分の中に桜蔭のようなイチバンの学校はちょっとイヤというかアンチ的な気持ちもあったかも。
【志望校を決めた後、受験までに志望校をあきらめかけた事はありますか?】
全員が全くない とのこと。
【受験勉強はどうやってがんばりましたか?】
◆:日能研生としての団体戦で士気が上がり、がんばれた。周りの子がみんな頑張ってて、自分も頑張ろう!と思った。
◇:勉強そのものが好きだった。
●:公開模試やカリテで上位を目指しがんばった。とにかく日能研内で一番上を目指した。
○:頑張ったかどうか。。。。勉強をやりなさい!という母と良くケンカした。計算と漢字とかも当然やっていなくて、それを母に指摘されて取っ組み合いのケンカをした。最後の最後まで親には反発していた。
【中学・高校は実際入ってみてどうでしたか?】
◆:最後までとにかく自由だった。部活は5つくらいかけ持ちしていた。
●:すごい級友がいた。音楽をやっていて、ヨーロッパのコンクールに出場するので期末考査が受けられません、など。
○:学問とはなにかと考えさせられた。修士以上の先生も多く、尊敬できる先生が多かった。
【最後にひとこと】
◆:中学受験は、自分が目標を決めて頑張る初めての経験。これは絶対に今後につながる貴重な体験となる。麻布は、生徒の夢を応援してくれる学校だった。大学進学だけを目標としていない学校。自分が生きていく上で何を目標とするか、何を夢とするかを考える場であり、先生はそれを親身に応援してくれた。
◇:中高一貫校は、高校受験が無いというだけでなく、一生付き合える友達に出会える利点がある。筑駒は勉強ができるだけではない子が多い。強烈な個性を持つ仲間と触れあうことで、自分のアイデンティティーも確立できたと思う。
●:桜蔭での6年間が自分を形作る大きな要素となっていると、大学生の今でも実感する。中学受験は大変だったけど、小学生の高学年という短い期間で一生が決まるということもあるのだから頑張ってほしい。
○:自分が生きてきた期間を振り返って、JGでの6年間は非常に大きかった。中学受験期は、6年間または今後をどういう風に生きていきたいのかと初めて考える時期でもある。自分は受験中ずっと母と対立して嫌な思いもしたけれど、JGに入って本当に良かった。親に感謝している。
OB,OGのお話は以上でした。
JGのかたが受験期にお母様とケンカばかりしていたという話を伺ったことや、
自由を掲げる麻布で、先生が子供の想いに寄り添ってくれたということなどを聞けて良かったです。
難関校=自由、進学校=面倒見が良い という感じでよく話題になりますが、難関校=自由=放任 というわけではないのですね。
皆さんの受験中まったく諦めようと思わなかったという強い思いも素晴らしいなと思いました。
もしかしたら諦めようと思うことが無いくらいずっと良い成績だったのかもしれないですが、それでも勉強時間は長いだろうしNバッグは重いだろうし。大変な思いもあったでしょう。
以前7月に日能研生向けのNフレンズというイベントに参加して、中学1年生の子供たちの話を伺いました。
受験前後の新鮮な話と今中学校で奮闘している様子を教えてもらってとても良かったのですが、
それとちょうど対になるように、中高一貫校を卒業して新たなステージに立っている方々のお話を聞くことができた事は、本当に良い機会となりました。
その1から3までつらつら書いてきて、
難関校と進学校は境界線はあいまいかもしれないけれどやっぱり傾向としてはあるんだろうなということ。
各学校の特徴も教えてもらったが、興味があったら学校の文化祭や説明会に行って、自分でしっかり確かめた方がいい。
5年の秋の文化祭に子供と行くのは結構大切かも。子供自身が決めた!というのは結構威力がある。
そして、
日能研は理想論的な事を大切にしていて、保護者会に行っても今まではふんわりな内容も多く。。もっと実際的な話をしてほしいと思うことも正直あったのだけれど、今回の企画は参加して本当に良かった。
ということなどを感じました。
この日能研5年生の保護者向けの会は、違う日程と会場でこれからもあるのですが、これから参加する予定の方は、どうぞ是非足をお運び下さい。
その2の際に割愛しましたが、各入試問題での子供たちの(再現)解答例なども満載でした。
演者の方によって内容がかわるかも知れないです。OB,OGのトークセッションがある会では、他の方のお話が聞けるかもしれないですね。