2015年03月15日

四谷大塚 2015年の中学入試報告会 その3


四谷大塚の中学入試報告会 その3です。分析会の後半部分の内、理科と社会についてなどです。


■11:18〜11:30 理科

 ・2015年 出題形式の傾向

  4分野均等が多い。+時事
  試験時間は平均34.7分
  問題数(小問)は33.1問 ・・・ 一分間に1問
  
  実験・観察を切り口にした出題が多いと感じた

 ・分野ごとの出題傾向
  
  ◆生物 (「植物」「動物」「ヒト」「生物と環境」)
   「植物」「ヒト」が若干減少し、「動物」「生物と環境」が増加

  ◆地学(「気象」「天体」「大地の変化」)
   「気象」が減少し、「大地の変化」が大きく増加


  生物と地学は時事に絡めた出題が多いので、毎年ブレ幅が大きい


  ◆物理(「力のつり合い」「電流と磁力」「光・音・熱」)
   「力のつり合い」の出題が多かった

  ◆化学(「気体」「物の燃え方」「物の溶け方と水溶液の濃さ」「水溶液の性質と分類」「水溶液の中和」)
   「水溶液の性質・分類」が増加し、「水溶液の中和」が減少


  物理の光・音・熱、化学の中和については隔年現象。2016年では出題数が増えることが予想される


  その他で出題が多かった分野

  ◆実験器具の使い方など
   手回し発電機、ガスバーナー、上皿てんびん

  ◆新分野
   発行ダイオード、磁石、電磁石


 ・合格に必要なもの

  ◆基礎学力の定着・・本質の理解、計算、分析力など
  ◆興味関心をもつ・・身の回りの出来事、時事、小学校で行う実験など
   テキストの中だけでなく、周りに目を向けよう
   例えば、お刺身の上に載っているのはタンポポではなく、キク。違いを見ておこう
  
  ◆新しく指導要綱に掲載された分野は過去問に類題が無いので注意しておこう
   手回し発電機、LED、ダイオード など


 ・四谷カリキュラムの利点
  教材が思考の道筋を拓くのに適している
  
  自ら求める(予習方式)・・学習目的の発見
  自ら考える  ・・原理原則を深く理解
  自ら判断、実行する ・・自分で解決しようと試行錯誤

  この流れで学習することで、達成感をもたらすことができる


■11:30〜11:42 社会

 ・2015年領域別の出題割合
  
  地理34%、歴史41%、政治国際25% だった

  例年に比べて地理が減り時事を絡めた政治国際が増加した


 ・領域別の出題傾向と対策
  
  ◆地理
   食糧(和食、おからなど)、交通(新幹線など)
   
   4年生5年生からの積み重ねが大切。
   開成のキャベツの出荷量は、予習シリーズでは4年で学ぶ。
   地図帳は非常に大切。しっかり勉強しておこう
   思考力も大事

   例えば麻布の「ある時代の有田焼にはヨーロッパの文字が入っています。なぜでしょう」
   という問題に、有田焼は佐賀、鎖国時代は出島が貿易窓口、出島は長崎、佐賀と長崎は近い、、、と思考をつなげていける力を身に着けよう

  
  ◆歴史
   外交史、近現代史の王道的な部分が多く出題された

   細かい年代幅の中での史実の並べ替え問題が多く出題された。
   大まかな知識では対応できない。

  ◆政治・国際
   消費税、憲法などが出題
  
   現代社会の課題についての出題が多かった
   女性の就労について
   日本の歳入について
   人口減少について

   過去と現在をしり、未来をみつめる視点を大事にしよう

   求められている学力は、丸暗記ではない。分析力、表現力、情報処理力を意識して身につけて行こう

 ・2016年入試 重要な時事テーマ
  
  燃料電池などのエネルギー関連
  日韓国交50年、終戦70年
  北陸新幹線、北海道新幹線
  選挙権18歳以上
 
 ・四谷大塚の出している時事本「ニュース最前線」が実際の入試と一致した部分の紹介
  テストも毎年新しいものを作っているので、時事にも対応しています

■11:42〜 合格者のビデオ

 関心のあること、将来の夢などのインタビュー
 
 開成:国内自給率を上げたい、建築士になって老人でも住める家を作りたい、周りのことも考えられる子供を育てることができる教師になりたい、
    貧しい人を助けることをしたい

 筑駒:人を救う仕事、ノブリスオブリージュを念頭においていきたい

 桜蔭:国連で働きたい、利他の精神を大事にしていきたい、実力を人の為に使うと自分も嬉しい、  など


  

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2015年03月14日

四谷大塚 2015年の中学入試報告会 その2

四谷大塚の中学入試報告会 その2です。分析会の後半部分の内、算数と国語についてです。

その1(主に総論)はこちら

■10:30〜10:55 算数

 ・2015年 出題形式による分類と得点すべき箇所
  ◆バランス型 
   大問1:計算問題
   大問2:一行題
   大問3〜5:文章題など
   
   大抵の場合、合格ラインは70%
   全体で20問くらいの出題の内、3個間違って3個空欄という程度が理想的
   3個間違いの中に計算ミスはない状態にいておかないと難しい

  ◆テーマ型
   大問1〜5

   男子難関校に多い。大問1,2に標準的な問題、後ろの方が難しい問題の場合が多い。
   また、大問ごとの難易度には差がなく、大問内の設問で難度が上がっていく方式もある
  
   ボーダーラインは70%。設問の難易度を見極めることが重要
   かつてのような難問奇問や独創的な問題はほとんどない。一度はどこかで見た設問
   各大問ごとの(1),(2)は解き、(3)はどうするか・・、などの戦略も必要

 ・傾向と対策

  計算、割合、和差算、速さ、図形、点の移動、平面図形、立体図形・・・予習シリーズで十分対応できる
 
  変化をとらえる 数と規則の応用問題・・・本質がむき出しになっていないので一皮むく作業が必要。
  普段見慣れた問題の上に少しイレギュラーな条件が乗っている場合がある。練習が必要

  分野横断型 数の性質+場合の数 など・・・問題文を読んだ段階では何もわからない。(1),(2)を解いていくうちに方向性が見えてくる。
  
  難問は出ないが、問題をしっかり読み取る力が必要になったりする。
  できる子は100点満点で90点取れる、出来ない子は50点、などと差が大きくついてしまう傾向がある。
  ただ、イレギュラーに見える問題も、一皮むくことができたらビックリ簡単。
  先生が解説したら、ほとんどの子が「なんでこんなに簡単なの?」と思うような問題が多い。
  でも、テスト中は解説者がいない。自分で皮むきできるように。

 ・勉強の流れ
  
  予習シリーズで基本の理解を深める
  演習問題で基本の定着
  週テストや合不合などの実践的なトレーニングで基本の理解から入試を突破する力をつける
  
 ・入試に向けて

  頭の回転の速い子は、字を書くのが追い付かないことも。字が汚いことを指摘しすぎない方がいいかもしれない
  センスがある子より、コツコツやる子のほうがしっかり伸びる

  応用力をつけよう
  算数的なものの見方を身につけよう。等しいものに注目する、比べる力を身につける、一方にそろえて考える、など
  
  多角的なものの見方をみにつけよう
  自分の考え方を大切にしつつ、色々な考え方に興味をもとう

  できる子は、解説をよく読む子ではなく、解説に文句をつける子。つまり解説をよく読んだうえで個性を乗せてくる子。


■10:55〜11:17 国語

 ・2015年入試概要と2016年入試に向けて
  
  難関校だと素材文の文字数は7000字にもなる。これは文庫本10ページ。これを10分〜15分で精読する必要がある
  設問は国語全体で平均約30問。内10問は漢字。50分の設定だとすると、1問1分のつもりで解いていかないといけない

  読解は年数をかけて鍛錬しないと成果が出ない
  まずは時間をかけて良いのでしっかり読む

  記述は、
  ◆ほぼ抜出し (文中の言葉に「〜から。」とつけるような形式)
  ◆接続/圧縮 (2か所以上を合成したり、言い換えたりする。たとえば、「りんご、ミカン、バナナ→果物」)
  ◆自分の言葉で述べる
  ◆小論文型 
  と分類できる。
  この中で2か所をつなぐ回答技術は必須。しっかり習得しておこう

  ただし、素材文の平均文字数や記述の文字量をみるとビックリするが、難関校が平均を上げているので、普通の学校を志望する場合には、記述記述と心配しなくてもいいかもしれない。
  受験する学校の傾向を見極めておこう。

  読解に必要な力とは・・
  ◆細部から部分 文脈の理解が基本
  ◆まとめ力が必要
  ◆知識も必要
  ◆要約力が合格を勝ち取るには一番大切
  ◆問いありきではなく、読みありきでいこう

  論説文の頻出テーマ
  ◆人間力形成
  ◆自然と環境
  ◆言葉と文化
  ◆人間と社会
  ◆勇気と正義
  ◆生と死
  ◆日本と世界
  ◆自立と別れ  など

  漢字、語句、慣用句、ことわざなどの知識問題について
  毎日の生活の中で言葉に関心を持つようにしよう
  教え込むのではなく、家族全体で関心がある家庭にしよう

  予習シリーズでは、素材文の文章量を4年から6年にかけて多くしています。
  4年上で1400字 → 6年下で3600字 子供たちは自然についてこれます。
  予習シリーズを信じて学習していきましょう。
  

  入試出典と四谷大塚教材で合致したものの紹介

  浦和明の星 乾ルカ  「願いながら、祈りながら」  統一テスト6年決勝
  海城・大妻 森絵都  「クラスメイツ」       合不合、週テスト6年
  開成    鷲田清一 「大事なものは見えにくい」  学校別判定テスト(灘)
  東洋英和  田中修  「ふしぎの植物学」      夏期講習会判定テスト
  芝     原田マハ 「跳ぶ少女」         月例テスト5年
  駒東    岩瀬成子 「アスパラ」         公開組み分けテスト4年

  など27例を紹介



  理科と社会については次回に
 


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2015年03月12日

四谷大塚 2015年の中学入試報告会 その1

各塾でこの時期開催される入試報告会に参加してみようと思っています。
遅くなりましたが3月2日に四谷大塚に行ってきましたので記事にします。

四谷大塚の報告会には昨年も出席しました。去年の記事はこちら


■印象的だったこと(あくまで個人的な感想です)

・会場入り口に四谷大塚の教材が展示されていました。
インターネットの教材購入サイトでも一部内容は確認できますが、「計算」の余白のサイズなど実際に確認できるのは良いなと思いました。
学校別予習シリーズ(開成への算数など)の展示はありませんでした。

・四谷の予習主義はこれからの中学受験に即しているとのことで、今回は特に説明に重心を置いているようでした。
(我が家の子供が3年の秋に説明を聞きに行った時には、「予習シリーズとテキストに名前がついているが、予習は不要です。塾でフォローします。サピックスと同じ復習主義です。」と説明を受けました。説明された先生が違うからなのか、アピールポイントを変えたのか。。

・「目先の受験のみではなく、将来大活躍できる力を育む指導をしていて、それが結果的に近年の中学受験にも対応できる力になっている」というお話が印象的でした。

・頂いた資料にある、「今年の入試問題について」は、入試問題抜粋だけでなく、解答と解説が載っているので理解し易いです。
(早稲アカは入試問題抜粋と解説、SAPIXは入試問題抜粋のみで解答解説共に無し)

・普段のテストは毎年新しいものを作っているので、特に国語など実際の入試と同じ素材文、同じ設問になってしまう。今年もズバリ一致した問題がたくさんあったと説明がありました。頂いた資料にも合致一覧が載っていて、印象的でした。


・会場は先生により席の誘導がされていました。前方から詰めて着席。混乱しにくく良いなと思いました。


■頂いた資料

 ・中学入試レポート 2015(教科ごとの入試分析)
 ・2015中学入試結果分析資料集 (首都圏中学入試結果分析資料)
 ・2015年入試【速報版】四谷大塚結果80偏差値/50偏差値一覧 (男女別)
 ・春期講習、公開模試などのチラシ


■教材展示の場所にいらっしゃた先生から個別にお聞きしたこと

 ・6年後期からの学校別の冠コースについて

  開成や桜蔭などの難関校を志望する場合、後期からは平日の通常授業も拠点校舎に集合して専用の授業を受けることになる。
  が、居住地域の都合などによって、平日授業は地元で、土日のみ拠点校舎の集合クラスに参加するスタイルも選択可能、とのこと。
  
  7月12日の合不合が一回目の選抜となる。Y65くらいあれば、トップ冠コースに入れる。
  
内容
■10:00〜10:30総論

(お話が前後してわかりにくかったので、メモをもとに再構成してみます。先生の趣意と違っていたらごめんなさい)

 ・大学入試改革をきっかけに変わっていく入試状況
大学入試が変わる。求めているのは世界を舞台に大活躍できる人材。学力重視から人間力重視へ。それに合わせて、中学入試も変わっていく
  すでに難関中学では、知識やパターンを覚えて挑む問題から、自分の頭で柔軟に考えてそれを相手に伝える力があるかを見るような設問も増えている
  今までの中学受験の傾向で言うと、最難関の入試問題が変わると翌年以降他校の入試問題も変わる。今後、中学受験が全体的に変わる可能性がある
 
 ・小学生でも英語が大事になってくる。将来的に英語を入試科目にする中学が増えるかもしれない。四谷大塚はナガセグループとして英語にも対応できる。

 ・今後の中学が求めているのは、受信力があるだけでなく発信力もある子供。四谷大塚のカリキュラムは発信力のある子を育てるのに適している
  予習主義とは・・自ら考えるタイプの人間作り。まったく新しいものに対して子供が考える力を養うことができる
  復習主義とは・・受け身タイプの人間作り。受験がゴール、すなわち受験時がピークとなりかねない。
 
 ・中学受験を通して心技体を高めよう
  一番大事なのは「心」。
  勉強するのは、合格する為やテストで良い点を取るためではない。10年後、20年後に社会で活躍できる力を育てよう
  特に、優秀な者には責任や義務も生じる。利他の精神を持とう
  また、心を育てることが結果的には合格にもつながる

 ・受験に向けて、親が手を差し伸べたり何かしてあげることは少な目にしていこう
  幼児が歩く練習をしている時には、ある程度転ぶことも必要。中学受験も勉強中の躓く経験が本番の勝負強さになる

 ・四谷大塚が導入しているグループ制について  
  授業後に生徒同士で週テストに向けてわからないことを勉強しあったりしている。チームの為に頑張るという気持ちが醸成されている
  

教科ごとの各論は次回に


※入試報告会の内容については、素人が出席して自分が感じた事を書いているので、聞き落としたことも多々あるかと思いますし、もしかしたら勘違いして聞いているところもあるかと思います。ご了承ください。
  
  

posted by remisu at 01:27 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月07日

SAPIX 2015年の中学入試分析会 その3

サピックスの中学入試分析会 その3です。分析会の後半部分の内、国語、理科、社会についてです。

その1(主に総論)はこちら
その2(算数)はこちら


■11:30〜12:00 国語

 ・2015年印象に残った出題傾向
  自分とは違うものをみつめたもの
  日常とは違う視点から書かれてたもの
  日本で書かれた、外国人作家の作品からの出題

 ・作家/作品について
  様々な領域から出題された
  旬の作家から大御所まで多様であった
  ex)攻玉社の森鴎外 これは子供にとって読みにくいかと思う

  日本再発見ブームも続いている

  子供の心情が分からない大人の身勝手さを描いた作品も多い
  ex)開成のぶたの貯金箱のお話

  家族の絆の確認を題材にした作品も出題された
  ex)麻布 就職浪人と母からネグレクトされている小学生の交流


  その他、時代物、異世界(ファンタジー)からも出題された

  論説文は過去と現代の対比が目立った

  東日本大震災については、直接的な話題は少なかった

  他人にばかりではなく、自分の内にある「異」なものに着目させたい作品もあった
  ex)筑駒:まずは社会での協調性が大切。その上で最後は個性
    桜蔭:コンプレックスも自分の人格の一部としよう。コンプレックスは克服するのではなく共有しよう
 
 ・知識問題について
  昔、日本では犬の鳴き声を「ワンワン」ではなく、「○○」と表現していた。と○○を書かせる問題が出題された。
  正解は「びょうびょう」。
  ちなみにシカは「びぃ」、フクロウは「ぽっほーい」、キツネは「くわーい」

  ずいずいずっころばしの穴埋め問題も出題された
  
  「しめやか」、「あじけない」などの言葉の意味を問う問題もあった

 ・受験に必要なこと
  大人と変わらない内面の成熟が求められている
  また、未来への想像力も求められている
  
  中学受験を通して成長しよう


■12:00〜12:12 理科

 ・2015年の出題傾向
  @現代社会と理科とのかかわりを意識した問題

   単純な時事は出題されない
   例えば台風だと、基本な仕組みを問われたり、天気のことわざが出題された
   予想されていた皆既月食、スーパームーンは出なかった
 
   時事そのものではなく、そこからの思考力・応用力を問われている

   関西圏では、人間の発生、胎児についての出題も多かった
   ⇒受験勉強で得た学力が中学受験のためだけでなく社会貢献につながったり、生涯役に経つような勉強の仕方をしてほしいというメッセージだと思う。


  A実力のわかる、差がつく難易度の問題が多かった
   誰でも解ける問題、誰にも解けない、という問題の出題は少なかった
   力の差が大きく出る問題が多かった。物理や化学の少し難しい計算問題も目立った

   力学から一定以上の難易度も問題が出題された

   物質の酸化還元で物質が2種になり、つるかめ算で解くような問題も差がつくと思う
   
   ☆苦手分野だから最低レベルだけ解けるようにしておこう、基本だけおさえておこう・・・これだと一問も解けない事態になる。
    苦手分野はつらいかもしれないけれど、一歩踏み込んで勉強しよう。他の生徒と切磋琢磨してがんばろう


  B確実な理解をしているか?を確認するような意図の解答欄が目立った
   記述や作図などで、中途半端な理解でごまかしができないような解答欄の工夫がある
   昆虫分野の絵を描かせる問題も多い(モンシロチョウの模様、カブトムシの角など)
   
   完全解答を求める問題も目立つ

   ☆なんとなくの知識では太刀打ちできない


 ・2016年に向けて大事なこと
  @実力差のつく問題、ごまかしのきかない解答欄 このトレンドは今後も続く
   苦手単元は存在してはならない。全分野全方位で勉強しておこう。
   もちろんサピックスでしっかり対応します。
   トレンドに総合的に対応できるのもサピックスならでは。サピックスを信じてください

  A理科的な学習を日常生活で積極的にしていこう
   日々の努力の積み重ねが必要
   授業の内容を繰り返し演習しよう


■12:12〜12:35 社会

 ・2015年の出動傾向
  地理、歴史、公民の配分は例年通り

  時事がとても多かった
   集団的自衛権 基本的なことから難しい問題まで
   富岡製糸場
   新幹線について。資料をつかった高度な分析力も必要とされた
   第一次世界大戦から100年、戦後70年、国際連合70年など、周年に合わせた出題も多かった
   地方創生に関しては、しっかり勉強したうえで思考力も問うような問題もあった
   税について。ふるさと納税、消費税、累進課税について など
   女性に関する出題も多かった

  典型問題も多かったが、丸暗記ではダメ。知識と知識を結びつけることが出来るかどうか?

  グラフ2個以上から考えさせる問題なども出題された

  地図感覚を問う問題も。地図帳に載っているような普段見慣れた日本横断面ではない、意外な部分の地形を理解しているか?

  社会の枠を超えた、他教科に関連した出題もあった
  ex)やませの時の気圧配置、冬至の時の気温グラフ など

  日常生活に根差した出題も多い

 ・2016年に向けて

  幅広い関心、多角的な視点をもとう
  立場が変われば見方も変わることを理解しよう
  常識を疑おう

  資料やグラフが出たときには、変化点に気を付けて読み解こう
  

  論理を構築して発表する、そして他の子の意見を聞いてフィードバックするような授業をサピックスでは展開している。
  いわゆる暗記ではない、思考力を問うような出題が多くなってきた社会科にもサピックスの授業はきちんと対応している。

  学習に便利さや効率を求めていませんか?これは現代社会全体の風潮ではありますが、これではダメ。
  今起きていることを学び、そして考える姿勢を大切に。
  中学受験以降もこの姿勢は大事になる


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2015年03月06日

SAPIX 2015年の中学入試分析会 その2

サピックスの中学入試分析会 その2です。分析会の後半部分の内、算数についてです。

その1(主に総論)はこちら


■11:10〜11:30 算数

 ・2015年の出題傾向についてと2016年以降受験について
 
  ◆誰にも解けないような難問は出なかった
  標準的な問題 + 適度に難しい問題が 1:1で出題されるバランス形が多かった
  
  合格者の算数平均点は一般的に7割を中心に6割〜8割。合格したいなら標準的な問題はミスなくいこう


  ◆身の回りにあったことからの出題が多かった
  
  サンデーショックからか、暦やカレンダーについての出題が多かった
  2016年はうるう年なので要注意

  消費税に関連した問題もとても多い。前回増税があった際、平成9年と平成10年も多く出題された
  消費税に絡めた問題はあまり多種多様に作れないので、過去に出た問題の再利用が特によくある。チェックしておこう

  消費税絡みに限らず、小学6年生に出していいだろうという問題はほぼ出し尽くされている
  過去問が大切だが、過去問は膨大。その年に出題されそうな問題はサピックスでちゃんと扱う


 ・分野ごと(など)の講評
  
  ◆立体図形
  特に立体切断は、もともと難関男子校で多く出題されていたが、2015年は女子校や共学でも出題された
  
  サピックスではズバリ的中させた問題がある
  
  立体の全部のパターンを暗記するのは無理なので。。
  ・立体図形を日頃からどんどん書こう。図を書くことに慣れておこう。
  ・サピックスの授業が大事。出題傾向に合わせ、6年後期で立体を増やす予定
  
  ◆数の性質
  数の感覚がものをいう単元
  2015年慶應普通部大問7はマト当てゲームの問題だが、これは差がつく問題だった。
  数の感覚が身についている子は1分で解けるはず

  ◆問題文を正確に読み、処理できるか?を問う問題がどの学校にも1題は入っている
  速さ、規則性、場合の数など

  ◆変化の様子をしっかりとらえてほしいという意図の出題も増えている
  平面図形の移動、ニュートン算、流水算、時計算
  グラフの問題も目立った


 ・まとめ
 
  今まで解いた経験から気づくことが大切
  問題をしっかり読み、丁寧に処理しよう

  日頃は、
  ◆早く雑に解くのはやめよう
  ◆時間をかけてでも丁寧に解く
  ◆わからない問題があった時、親はすぐに教えないこと。解説を読まないこと。あと3分、ねばること

  サピックスの教室では、妥協せずにしっかり鍛え上げ、志望校に入れます。

その他の3教科については次回に

posted by remisu at 01:05 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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