2015年03月04日

SAPIX 2015年の中学入試分析会 その1

各塾でこの時期開催される入試報告会に参加してみようと思っています。
本日はSAPIX(サピックス)に行ってきました。

サピックスの報告会には昨年度も出席しました。昨年の記事はこちら


■感じたこと(あくまで個人的な印象です)

・「サピックスを信じてください」というフレーズが各場面で使われていて印象的でした
・各先生のお話が終わるたび拍手が起きていました。
 私が今年参加した早稲アカと四谷では拍手はなかったので、少し驚きました
・「学習にも便利さや効率を求めていませんか?考える姿勢を大事にしましょう」とお話された先生がいらっしゃったのですが、私の持っているサピックスのイメージは、「難関校へ効率よく最短距離で」だったこともあり印象的でした
・他塾に比べ、通塾生を対象にしているのであろう話題が多かったです
・配布資料は充実しています。その中で、「合格力判定資料」は、今後サピックスでテストを受ける際などに特に活用できそうです

・会場の出入り口近くに、子供連れの方の為のエリアが設けてあったのは良いなと感じました


■頂いた資料(内部生と外部者で配布資料が違うようです。ここでは外部者用を)

・合格力判定資料(過去模試と実際の合否との相関表など)
・教科別入試問題分析(今回の入試のトピックス、注目の問題、サピックスで的中した問題の紹介など)
・中学受験ドキュメント&中学入試分析資料集(各中学の入試当日の様子など)
・親子で歩んだ受験の軌跡 第1集 (保護者の体験記)
・受験体験記 第1集 (子供の合格体験記)
・さぴあ 
・そのほか合格実績パンフレットや入塾案内


■内容:
10:30〜11:10 総論 (中野先生)

・サピックスの2015年入試総括

 2015年入試(第26期)はすばらしい結果となった
 サピックス生が全力でがんばった。努力を心から讃えたい
 ここまで難関校に合格者が出る塾は過去には存在しなかった
 保護者の皆様の期待を信頼を引き続き頂けるよう、驕ることなく邁進したい


・2015年入試動向

 全体的には中学受験人口は減っているが、2月1日受験率は昨年とほぼ同じ。低下傾向に歯止めがかかったとみている
 サピックス生の併願校の数: 男女とも約7校(出願校)
 女子はサンデーショックの影響もあるのか、やや増加

 中学受験人口は減っているが、難関校においては相変わらず倍率的に厳しい戦いが続いている

 ◆1月10日〜 埼玉受験
 注目は栄東。1月10日受験は去年5000名を超えて驚いたが、今年度は6000名
 (2日目の?)東大選抜は前年度より受験者数が減った
 日曜日だったので、2月が本命の子供たちは、各塾の日曜特別講座(SSや日特)受講を優先したのではないか?

 埼玉地域、栄東以外の学校は受験人数が減少傾向

 ◆1月20日〜 千葉受験
 全体としては若干受験者人数が減少した
 1月にインフルエンザが流行し、2月本命の場合1月下旬での罹患/発症をできるだけ避けたいという意識からかもしれない
 千葉御三家と言われる市川、東邦、渋幕は昨年並みの人気

 ◆2月女子 サンデーショックについて
 前回2009年のサンデーショックの時と比較して、桜蔭と女子学院、桜蔭と雙葉、など、難関校をペア受験している受験者が減った
 難関校の併願先と選んだのは、理系教育の進学指導や面倒見が良い学校とアピールしているような学校なので、
受験者が、偏差値だけで学校選びをしていないのかもしれない

 ◆2月男子
 受験人数については隔年現象が目立つ
 学校改革、大学進学実績は受験者人数アップ要因
 (本郷、早稲田中、攻玉社など)

 ◆午後入試
 多くの受験者が受けるようになってきている。午後入試校側も試験開始時間など受験者増を狙ってかなり配慮している
 
 ◆大学付属校
 青学の入試日程が2月3日から2日に変わったことで、青学だけでなく他の付属校も競合し受験人数が減少した
 
 ◆公立中高一貫校
 おおむね減少。ただ志望者にとっては厳しい戦いとなっている
 昔は、特に対策を取らずに受験する層からも大勢が受けていた。しかし、実際は私立向けのような中受勉強は必須。
 結果、大勢受けていた層は受けなくなったが、志望者の中での上位層はそれなりの数がいるので、厳しい


・2016年以降について

 難関校
 受験者の増減はあまり関係ない。増減に寄与しているのはほぼチャレンジ層。

 ミドル層
 受験者の増減が大きく影響する。これから受ける模試などのデータをチェックして、志願者の動向はしっかり把握しておくべき。
 第一志望校以外は、偏差値表だけではなく、受験者動向にも十分気を付けること


 今回の配布資料に「受験体験記」が入っているが、
 体験記を書くことが出来なかった(=志望校に合格しなかった)子供や保護者もたくさんいる。

 教師としてはとても悔しい。そういう子が一人でも少ないことを願っている。

 中学受験で合否が分かれるのは、当日の問題の相性もあるが、万遍なく勉強しているかどうか。

 しかし、学力は十分あるのに、合格できない子がいる。
 それは精神的な逞しさにかかっている。

 受験当日までに何回つまづいたか、そして、何回立ち上がったか。
 塾や保護者は失敗する(できる)環境を受験日までに与える必要がある。


 合格した子は、
 ・受験生本人が、「絶対に合格するぞ!」という信念をもっている
 ・親が子供を信じて、余計な口出しをしない
 ・家庭内で、中学受験の意義について意志の統一がなされている

 サピックスを信じましょう。受験は大変だけど、がんばろう
 素敵な思い出として締めくくれるようにしましょう


教科ごとの各論は次回に


※入試報告会の内容については、素人が出席して自分が感じた事を書いているので、聞き落としたことも多々あるかと思いますし、もしかしたら勘違いして聞いているところもあるかと思います。ご了承ください。





posted by remisu at 15:28 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

早稲田アカデミー 2015年中学入試報告会 その3

早稲アカの入試報告会 その3です。報告会の内、社会と理科についてです。

2015年 早稲アカその1(主に総論)はこちら
2015年 早稲アカその2(国語と算数)はこちら

昨年の記事はこちら

■11:00〜11:15 社会
・今年度の傾向
 第一次世界大戦についての出題があった

 電力についての出題は近年の定番となりつつある。世界の発電所事情や、国内の原子力発電所の所在地など

 東海道新幹線開業50年に関する問題もあった
 ⇒川と新幹線などを普段から地図帳を旅するように見ることで対策しよう

 女性に関連した出題も多かった。マララさん、女性史、女性の社会進出、女性閣僚、近代工業と女性、女性労働力・・
 ⇒男子校でも出題されている

 世界遺産について。和食や富岡製糸場など。重要史跡などは場所もしっかりおさえておこう
 
 日本国憲法は、基本的人権に関してなど。ハンセン病にかかった人に対する人権問題など踏み込んだ話題もみられた


・来春の入試に向けて
 第二次世界大戦終結70周年
 少子高齢化
 グローバル化
 憲法改正
 新幹線(北陸、北海道)
 農業改革、農協、TPP
 山の日 などに注目しておこう

 外交と安全保障についても勉強しておこう


■11:15〜11:27 理科
・今年度の傾向
 標準的な問題が多かった

 魚や貝の名前、葉の形、虫、鳥に関する出題が多かった

 時事は少なめだった
  月食については少なめだった。2016年は増えるかも
  火山(御嶽山、西ノ島)は、話の導入部分に登場するが、そのものに直接かかわる設問は少なかった
 ⇒時事についてはあまり深く追わなくてもいいかもしれない

 手回し発電機は昨年に引き続き出題された。小学校の授業で豆電球、LED、コンデンサーの実験などの部分が増える(増えてもいい?)ので、
 このあたりからの分野の出題は今後も続くかもしれない

 生物分野は、実験観察問題も多かった。高校生物の範囲からの出題もあったが、高校生物の範囲を勉強するよりデータ処理について実力をつけておこう

 実験器具の使い方と、なぜそのような使い方をするのかの理由を問う問題もあった


・来春の入試に向けて
 基本的な知識と基本的な計算は早めに定着させておこう
 応用力はあくまで基礎がしっかりしてから。基礎を夏休みまでに固めておこう

 時事問題や身の回りの現象にも興味を持とう。理科的なニュースや、台所周りの知識もおさえておこう

 その場で考える力を伸ばそう。データを分析する力が必要

 時事的な話題としては、
  4月4日の皆既月食
  御嶽山
  天気図、前線、台風など、気象については天気予報の知識も重要なので気象情報をチェックするように
  食材の調理や保存方法などの生活の知恵について家庭でも触れておこう
  ノーベル賞や新技術についてもチェックしておこう
  絶滅危惧種、宇宙関連についても話題になるかもしれない




早稲アカの入試報告会は、各教科の先生がお話されること一つひとつが成程と頷ける内容でした。
各科目15分でしたが、内容が濃く感じました。
お話の詳細など、こちらで紹介していない部分もあります。
これからの開催される会場もあると思うので、ご都合の合う方は是非。


昨年出席した時には、演習量と先生の情熱と子供の根性と、それに加えてそっくり問題の的中で合格に導くというメッセージが強いように感じましたが、
今年は、各教科ともに基礎重視で理解を積み重ねた結果、応用力もつくというところに重きを置いているようにも感じました。

日能研でよく伺う話と似通っているようにも感じました。

日能研の場合には、中学受験の先を見据えて小学生時代には学びを大切にしましょうという感じで、
早稲アカの場合には、入試問題の易化や、常識問題や家庭的な問題が増えてきていることなど出題傾向に対応するためにそういう手法にしているという感じで、コンセプトは違うと思いますが。


今回私が出席した会場は、ほぼ満席のようでした。
先生がお話しされている間は会場は静かで、メモを熱心に取っていらっしゃる方も多く見受けられました。



posted by remisu at 23:49 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

早稲田アカデミー 2015年中学入試報告会 その2

早稲田アカデミー(早稲アカ)の中学入試報告会 その2です。 報告会の後半部分の内、国語と算数です。

2015年 早稲アカその1(主に総論)はこちら

■10:30〜10:45 国語 
・今年度の入試の傾向
 ◆文章の長さ、難度、記述の量・・・極端な変動はなし
 ◆文章の出典について
  昨年まで多かった重松清の出典がなかった
  乾ルカ、森絵都などいくつかの学校で重なった作者もいたが、分散化傾向が顕著

  自然論を話題にした文章が少し増えている印象がある
  哲学的な文章は去年に比べ倍増
  震災に直接関連した素材文は減少。その分が自然環境や哲学に置き換わった感がある

 ◆記述について
  記述は合否を大きく左右する
  発想力や想像力を問う問題より、一般的な気持ちを問う問題が多かった
  しかし、設問がひねってあり、子供にとって難しい問題もあった

  例:「(中略)涙が出るぜ」とあるが、ここまで泣くことができなかった「ぼくたち」がここで「初めて」泣いたのはなぜか。「教室のみんな」の涙との違いが分かるように、百字以内で説明しなさい  (成蹊中学)

  「初めて泣いたのはなぜか?という」部分に対して、「教室のみんなの涙との違いが分かるように」という付録のような指示がある
   主となる問いかけに対してしっかり解答しているか?を丁寧に確認する必要がある

  一般的に、こういう問題には、「付録」の部分について先に記述し、そのあとで「主」の部分を記述する。「主」をわすれないようにしよう

  「あなたの考えを書きましょう」というような設問もあるが、これは出題される学校が限られている。志望校の傾向を調べて、出やすいなら対策を

 ◆語句について
  難しい語句が選択肢に入っていて、記号選択問題が難しい場合がある

  例: 土壇場、大団円、正念場、大往生 から適切な言葉を選ばせる問題 (本郷中)

  
・来年度に向けて
 漢字や語句は一朝一夕には身に付きません。毎日コツコツ勉強しましょう
 語彙力を広げましょう
 普段の生活でもアンテナを広げておきましょう
 精読を丁寧に。量より質。特定の作家・作品をとにかく多く読み、パターンを覚えて攻略するという方法はやめましょう
 
 
■10:45〜11:00 算数
・今年度の入試の傾向
 ◆算数はここ数年間易化傾向だったが、今年は難化している学校が多い。大体65%の中学校が平均点が下がった
  難問奇問は少ない
  いわゆる典型問題をひとりひねりした問題が多かった

・来年度にむけて
 @計算 :分数と小数の使い分けをしよう
      倍数と約数の関係を考えよう
  ⇒日頃から計算問題に取り組もう。その際に3秒でいいから解き方(攻略法)を考え判断する癖をつけよう
   普段から考えよう
   計算は頭を鍛えることができる。がんばろう

 A割合 :増税がらみの問題も出題されるかも。線分図で書けるように、比をしっかり理解しておくようにしよう

 B和差算:平均、不定方程式を押さえよう

 C速さ :時計算、周回運動などは、速さ。時計算は本質を見極めよう。なんとなく作業をしないこと

 D規則性:めんどくさがらずに解いて訓練

 E立体図形:影、立体の重複部分の体積など。2015年度は出題が多かった


日頃から問題にじっくり取り組もう。問題を多く解けばいいというものではない
塾には何をしに来るのか?問題を解きに来るのではない。解法を学びに来い!


社会と理科は次回に


 
 
   




    

posted by remisu at 22:19 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月27日

早稲田アカデミー 2015年中学入試報告会

各塾でこの時期開催される入試報告会に参加してみようと思っています。
本日は早稲田アカデミー(早稲アカ)に行ってきました。

早稲アカの報告会には昨年度も出席しました。昨年の記事はこちら

■感じたこと。(あくまで個人的な印象です)
・他塾との比較は非常にあっさりしていました。昨年度はサピックスを意識したフレーズが多かったような気がします
・NNクラス(志望校別コース)の説明も少なかったです。昨年度は的中問題が沢山あったと具体例を挙げてかなりアピールしていた気がします
・熱い濃いという印象はなく、ソフトな印象でした。(もしかしたら、私自身が昨年度より中学受験界に染まってきてて、感じにくくなっているのかもしれないです。)
・各科目の入試傾向の分析と、来年度入試に向けてどうやって勉強していけばいいか?のお話は大変勉強になりました。早速子供に伝えたいと思うことも多かったです

■配布資料(外部生用)
・中学入試を振り返って(中学入試報告レポート)
・中学入試報告会 有名中学試験問題、科目分析資料 CD-ROM 
(入試問題は、図表が著作権の関係で抜けているので使いにくいですが、中学ごとの特徴はわかります。有名中学の入試問題の分析資料は活用できるかと思います。)
・サクセス (情報誌)
・チラシ

■内容

◆10:00〜10:13 2015年度入試をふりかえって (瀧本社長)

・サンデーショックについて 
増加が見込まれていた学校は、ふたを開けてみると増加の幅は少なかった。中受人口が減っている影響か

・早稲アカの理念について
本気でやる子を育てる
 普通の学力の生徒のやる気を引き出し、成績を上げ、志望校に合格させる
 私語のない授業を目指している

・合格実績について
 業界2位を達成。1位との差は大きいが、高校受験で成し遂げたように、中学受験もがんばります
 
・NN志望校別クラス・・その学校の入試を長年担当しているエキスパートが合格に導きます

・3月14日の入塾説明会の案内



◆10:13〜10:30 入試概況 (教務部長)

・中学受験者数の推移
 経済状況と教育改革の影響を受け、中受人口は変化している。ここ最近は減少傾向が続くも下げ止まりというか安定傾向にある
 
・一人何校受けるのか?(早稲アカ生の場合)
 出願 6.5校 
 受験 4.8校

・最近の傾向
 1月受験と2月1日午後受験の人数が増えている。なるべく早く、できたら2月1日に受験を終わらせよう、早め早めに学校を決めたい、というトレンドのようだ

・出願数が増えた学校、減った学校
 増えた学校:本郷、攻玉社、成城、横浜英和、東洋英和、雙葉、女子学院 など
 本郷と成城は新校舎完成、横浜英和は午後入試効果、東洋英和はテレビ効果、雙葉と女子学院はサンデーショックの影響
 減った学校:青学 
 女子についてはサンデーショックの影響が大きかったと思われる

・来春に向けて
 @ 中学受験の学習は子供の成長と同時進行
   塾の担当講師との連携を密にとるようにしましょう

 A バランスの取れた学習
   奇抜な問題を出題する学校は少なくなっている
   良問が多い。基礎も大事にし、全方位的な学習をしましょう

 B 入試動向の変化に敏感になりましょう。アンテナを立てておきましょう
   日程、形式、大学進学実績で倍率が大きく変わる傾向があります


教科ごとの各論は次回に




※入試報告会の内容については、素人が出席して自分が感じた事を書いているので、聞き落としたことも多々あるかと思いますし、もしかしたら勘違いして聞いているところもあるかと思います。ご了承ください。

posted by remisu at 22:13 | Comment(0) | 2015年入試報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。