前回の記事で過去問を実物大・実際のレイアウトで印刷するために参考となる情報をご紹介しました。
今回は過去問印刷用に適したプリンターのお話です。
まずは過去問印刷用のプリンターに求めることを考えてみました。
@B4-A3サイズへの対応【必須】
学校にもよりますが、問題・解答用紙はB4サイズ(257mm×364mm)が主流です。
一部A3サイズ(297mm×420mm)の学校もあるようですので、B4-A3といったA4より大きい用紙への印刷に対応している必要があります。
⇒通常の家庭用プリンターはA4サイズ(210mm×297mm)までの対応なので、A3対応プリンターはかなり機種が絞られます。目的によってはビジネス用のプリンターも視野に入れる必要があります。
Aスキャナー【必須】
市販の過去問集をコピーして利用する際に、スキャナーからのコピーが必要となります。
⇒家庭用プリンターは、大きくスキャナーのついていない「単機能モデル」・スキャナーのついている「複合機モデル」に分かれます。「複合機モデル」が必要となります。
BスキャナーのB4-A3対応【任意】
声の教育社から発売されている過去問集はB5サイズで、見開きではB4サイズとなります。
コピーの手間を省くため見開きを一度にコピーしたい場合、B4-A3サイズでスキャン&コピーが出来ると便利です。
⇒家庭用プリンターはコンパクトなので、スキャナー原稿台はA4サイズまでです。ビジネス用のプリンターから探すことになります。
C連続プリントアウト【任意】
マイニチノウケン・四谷大塚の過去問ダウンロードサービスからPDFをダウンロードした場合、PDFが10ページだと10枚連続で印刷できると便利です。
⇒現在発売されている家庭用プリンターではA4サイズより大きい用紙は「手差し1枚」となります。1枚ずつ用紙をプリンターにセットするのはかなり面倒です。手差し複数枚となるとビジネス用のプリンターから探すことになります。
DB4-A3サイズの連続コピー【任意】
同じ過去問に複数回取り組む場合、印刷した過去問を1部原本として保管しておき、B4→B4などでコピーするといったこともあるかもしれません。複数枚を一度にコピーするための自動原稿送り機能(ADF)がついていると便利です。
⇒スキャナー原稿台もA3サイズに対応する必要があるので、B同様にビジネス用のプリンターから探すことになります。
まとめると下記となります。
@B4-A3サイズへの対応【必須】
家庭用 △ ビジネス用 ○
Aスキャナー【必須】
家庭用 ○ ビジネス用 ○ ※複合機モデル
BスキャナーのB4-A3対応【任意】
家庭用 × ビジネス用 ○
C連続プリントアウト【任意】
家庭用 × ビジネス用 ○
DB4-A3サイズの連続コピー【任意】
家庭用 × ビジネス用 ○
家庭用プリンターは過去問印刷の様々な用途に応えてくれるわけではないという結果となりましたが、ビジネス用プリンターに比べ圧倒的に「コンパクト」という利点があります。
過去問印刷用にプリンターを購入される場合は、各ご家庭で想定される用途・配置スペースなどを考慮して、プリンターを選ぶのが良いと思います。
次回は、各社から販売されているプリンターについて、機能を比較してみたいと思います。